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【みやこKAMADOKIプログラム2021 】キックオフイベント開催レポート

2021年7月10日(土)、みやこKAMADOKIプログラムキックオフイベントをzoomにて開催しました。

はじめに、開会の挨拶としてみやこKAMADOKIプログラム事務局の相澤 幸裕より、本企画の趣旨説明、みやこKAMADOKIプログラムの紹介を行った後、ゲスト講演・交流会を行いました。

今回はゲストに、NO YOUTH NO JAPAN 代表の能條 桃子さんをお招きし「若者が声を届け、その声が響く社会を目指して」というテーマでご講演いただきました。

PROFILE

能條 桃子 氏(一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表)

若者の投票率が80%を超えるデンマーク留学をきっかけに、2019年7月政治の情報を分かりやすくまとめたInstagramプロジェクト NO YOUTH NO JAPANを立ち上げ、2週間でフォロワー1.5万人を集められました。その後、一般社団法人化されたNO YOUTH NO JAPANは、大学生を中心とした団体で、若い世代の政治参加をもっと身近なものにすることを目指して2019年7月の参議院議員選挙より活動を続けています。

Instagramメディアの運営や、イベント、キャンペーンのプロデュースを通してU30(アンダー サーティ)世代へ、一緒にこれからの社会を考えていく入り口を構築。現在、70名のメンバーとともに、ジェンダーと気候変動に関心を持ちながら、「参加型デモクラシー」ある社会を彼女たちからつくっていくために活動をしています。

NO YOUTH NO JAPANについて

講演「若者が声を届け、その声が響く社会を目指して」

初めに、今年で3年目に入るNO YOUTH NO JAPANの活動内容についてお話しいただきました。

中学生の頃より「社会を作っているのは誰なのか」という課題意識から、「わたしたちが社会を作っている」と答えられるようにしたいという思いを持ち、政治という話題が、もっと身近になり、友達同士と話せる内容になるように、Instagramでの情報発信やインスタライブなどを行っています。多くは若者の政治参加についての情報発信が行われています。 >>https://www.instagram.com/noyouth_nojapan/?hl=ja

能條さんは日本の現状を変えていかないといけないという想いから、大学生活ではインターンシップやボランティア活動など、幅広く活動を行った後に休学し、デンマークへ留学しました。
留学中は,政治参加を行う学生に取材を行ったり、ブログメディアを立ち上げたりと、刺激的な日々を送ったとのこと。そんな中で、能條さんは5つのポイントから「日本の政治を変えていかないといけない」と強く思ったといいます。

①デンマークではとにかく投票率が高い!
デンマークでは選挙はワクワクするイベントであり、意見を交流し議論し合う場でした。

②デンマークでは政治家が若く、女性もそれなりに多い!

③声をあげて動けば、政治は変えられると思っている層が多い!
政治参加する学生に取材をする中で、「なぜ投票に参加するのか」と聞くと、多くの人から「Because it works(やれば変わるから)」と返ってきました。日本ではその感覚は少ないのではないかと感じました。

④民主主義の担い手を育てる土壌や仕組みが確立されている!
学生の活動内(政党青年部)で、選挙のお手伝いや政策提言、キャンペーン実施などをしており、そこから多くの政治家が輩出されています。

⑤幼稚園から自分で考えられる人を育てる!
幼稚園内で先生とは「遊んであげる存在」ではなく、「何かあったら助ける存在」であり、あくまで幼児が自分たちで遊ぶことがベースになっていました。「ダメを押し付けない文化」も定着していました。

政治を変えていくために大切なことは「政局ではなく。政策を見る」こと。政治は一つの絶対的な正解があるものではなく、価値観の違いを理解し,「上から目線で押し付けない」ことが大切とも。

”投票へ行くことが「ワクワクする」ことに繋がるように活動をしていきたい”とこれからの活動についてもお話いただきました。

今後は、U30の人口の1%である12.5万人がフォローするInstagramメディアにすることを目標に活動されます。

講演の最後に、「わたしたちが生きたい社会をつくるのはわたしたち。だからこそ、自分たちから行動する人が増えていったらいいと思っています」とお話しされていました。

講演後には、参加者で交流会を開きました。事務局スタッフ5名を含め、多くの参加者の皆さん、そしてゲストスピーカーの能條さんにもご参加いただき、大変充実した時間となりました。KAMAODOKIプログラムの内容に関する話題だけでなく、「能條さんへ質疑応答の際、聞き逃した!質問がしたい!」という意欲のある学生や、参加者の社会人の方々の発言は会の内容をより濃いものにする手助けとなりました。「学生になりたてで、こんなことがしてみたい!」「人を動かすって難しいですよね、どうしたらいいのだろうか」などなど、それぞれが思い思いにお話しすることができました。

事務局スタッフからのコメント

こんにちは。スタッフの畠(立命館大学 国際関係学部 1年生)と申します。私は昨年度のKAMADOKIプログラムで、参加者として成果報告会ではパネルディスカッションに唯一の高校生として登壇させていただきました。当時studios コースで取材をした場とは今でも交流が続いており、今回はスタッフとして関わることができて光栄です。能條さんからのお話も、すごく魅力的で刺激的な内容でした。政治の話から人を動かすストラテジー・子供の教育、そういったいろんな話題にも繋がっていて聞いていてワクワクしました。

こんにちは。スタッフの一瀬(立命館大学 経営学部 4年生)と申します。今回初めて当プログラムに関わりますが、キックオフの段階からとても勢いのある講演でした。ゲストの能條さんは、偶然が引き合わせた自分自身の使命を認識し、実践されており、全てのお話が刺激的でした。目的意識を持った留学や、現地での積極的なアプローチは行動力そのもので、その意欲が本プログラムに参加した受講生にも伝染したのではないでしょうか。アクションの一歩目を踏み出すに相応しい、とても素敵な講演でした。

なお、みやこKAMADOKIプログラムの参加募集の締め切りは8/1になっております。ご興味ある方はぜひ下記のサイトからプログラムの詳細をご覧ください。

みやこKAMADOKIプログラム2021

みやこKAMADOKIプログラムの今後の活動報告は随時、HPやSNSで発信していく予定ですのでそちらも是非ご覧ください。