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【みやこKAMADOKI2021】第3回SDGsシンカゼミを実施しました。

こんにちは!KAMADOKIプログラム事務局学生スタッフの畠です。

8月31日に第三回シンカゼミを、13時よりzoomを用いてオンラインにて開催しました。

SDGsシンカゼミはみやこKAMADOKIプログラムの受講生を対象に、取り組みをシンカ(深化・進化)することを目的に実施しています。

今回は、講師にIKEUCHI ORGANIC株式会社リテールストアマネージャー/タオルソムリエ​​の益田 晴子​​さんをお招きし、レクチャーを行っていただきました。

講師プロフィール

京都市出身。営業部リテールストアマネージャー。京都ストア店長、およびタオルソムリエNo.1001。短大でテキスタイルサイエンスを学び、繊維メーカーや商社で働いた後IKEUCHI ORGANICに出会い、5年に渡ってアプローチをし続け、入社に至ります。接客未経験ながら、初代店長に就任。天性の明るさと、タオルを「この子」と呼ぶタオル愛溢れる対応で、関西はもちろん、全国各地から、これまでに約4,000人ものファンが多く訪れます。京都新聞、書籍「金融排除3」、京都KBS「京Bizプラス」ほか多数メディア出演。


 

レクチャーは、まず益田さんの自己紹介から始まり、人々の生活には欠かせないタオルについて、IKEUCHI ORGANICにて、「どのように作っているのか」、「どんな理念で動いているのか」、そして「それが,SDGsとどうつながっているのか」についてお話しいただきました。

そして、IKEUCHI ORGANICがこだわる”オーガニックコットン”について、以前同社が主催した,オーガニックコットン栽培などのプロジェクトを行うスイスのREMEI社とタンザニアの生産者を繋いだオンラインツアーの動画を拝見し、その後益田さんから、”オーガニックコットン”の供給から利用者に届くまで(サプライチェーン)のストーリーについてお話していただきました。

生産者側への取組では、オーガニックコットンの栽培だけではなく、現地の子供の教育などにも力を入れており、学校とそこで働く先生の生活を支援する場所の建設なども行って更に学ぶ機会の提供として女性への布の縫製などを行う場所、女性が自立できる仕組み作りも展開しているとのことでした。また、タオルを作る工程においては、「風力エネルギー」を100%利用したり、製造に関わる20代の若者世代から60代のレジェンドと呼ばれる職人さんと対話を通じて、同社の理念を理解してもらい、愛情をかけてタオルを製造してるとのお話がありました。加えて、タオルを利用する方に対しては、「タオルに鮮やかな色をつけることで、生活も豊かになる。」という思いから、染料や染めの工程、排水への対応を徹底し、染める行程もクリーンで、綺麗な色味のタオルを提供しています。「人間がやったことは、人間がコントロールできる範囲で」という言葉が印象的でした。
2073年(IKEUCHI ORGANICの創業120年)には赤ちゃんがタオルを食べても大丈夫というレベルまで安全基準を高めることを目標にしておられるとのことでした。

今回のレクチャーを通じて,IKEUCHI ORGANICがSDGsのゴール12”つくる責任 使う責任”を軸に、SDGsに掲げられている様々なゴール・ターゲットに取組を広げることを知るとともに、すべてのゴールが繋がっているということを実感することができました。

レクチャーを受けたプログラム受講生からは、
・コットンのことは普段知らなかったので勉強になりました。厳しい状況下にあることも初めて知りました。
・フェアトレードも関わっていたのですね
・これまでオーガニックはお野菜や化粧品でしか聞いたことがなかったけれど今回初めてコットンのことを聞き、毎日使っているタオルが与える影響について考えるきっかけになった
・コットンのことはあまり詳しくなかったので、知らなかった情報などを聞けて、とても勉強になったと思う
・化学繊維や合成繊維が環境に悪いことは知っていたし、それに合わせて何となくそれならコットン性のものが良いのかなと思って、タオルではなく服なのですが、綿100%の物を選んでました。でも、綿が必ずしも環境に良いものでは無いということを知って、正直びっくりすると同時に、何を買うかを選ぶのって難しいなと思ってしまいました。分かり易くお話しして頂き、楽しかったです。

などの声が寄せられました。

「タオルって気持ち良くないと続いていかない」、「お店は人と人とが出会う場所、元気になれる場所でありたい」そう話す益田さんは明るさや本当に人を惹きつける力を持っておられる方でした。SDGsにコミットしているIKEUCHI ORGANICさんの取り組みは、受講生の暮らしにも取り入れられるものだと感じました。

<Info:IKEUCHI ORGANIC株式会社 京都ストア>
〒604-8084 京都府京都市中京区富小路通三条上る福長町101番地 SACRA ANNEX 1F
TEL 075-251-1017 FAX 075-251-1018
営業時間 11:30~19:00 定休日:無休(年末年始を除く)


 

全3回のシンカゼミでのご講演を参考にしながら受講生は各人の所属するコースでプロジェクトを行なっていきます。今回のゼミで全行程が終了となりました。受講生の皆さん、積極的な参加をありがとうございました!

みやこKAMADOKIプログラムでは、8月から約2ヶ月間チームに分かれて、SDGsを主軸に活動を行っています。全3回のシンカゼミでのレクチャーを参考にしながら受講生は各人の所属するコースでプロジェクトを行なっていきます。

このSDGsシンカゼミでの学びを活かしながら、自由な発想でSDGs達成のためにできることを考えていきたいと思います。

今後の活動の様子もHPにて発信してきますので、是非ご覧ください。